今治タオルができるまで|スタジオヒッラの柄をタオルにした産地視察レポート
北欧テキスタイル スタジオヒッラ(STUDIO HILLA) の柄を、日本のタオルの産地・愛媛県今治市でタオルにする——。その製品化のために今治の製造現場を視察してきました。ルネ・デュー社長の八木が、今治タオルができるまでをレポートします。
今治タオルは「分業制」でつくられている
今回いちばん驚いたのは、今治タオルが徹底した分業制で成り立っていることです。今ご紹介する工程は、実はすべて別々の会社が担っています。正確な数字ではありませんが、織る会社だけで数百社、染色する会社・プリントする会社・縫製する会社もそれぞれ数十社あるそうです。
そして、それらをコーディネートしてくれる商社さんの存在も欠かせません。「この柄ならA社が得意」「この機械を持っているのはB社」というように、数百社のなかから最適な工場を組み合わせてくれます。今回のタオルも、その商社さんにお願いしました。
工程① 織り — ジャガードではなく「ドビー織」
今治タオルは先に糸を染めて織りで柄を出す先染めジャガード織が有名です。ただ、ヒッラの繊細な柄を織りではっきり出すのは難しく、パイル面(普通のタオル生地)もふわふわしているため柄がぼやけてしまいます。
そこで今回は、表面をガーゼ仕様、裏面をパイル(通常のタオル)仕様に。ガーゼ面はプリントがくっきり出て、私たちのイメージにぐっと近づきました。ガーゼは洗ってもすぐ乾くので衛生的で、赤ちゃんにも使いやすく、かさばらないという利点もあります。織りには「ドビー織」という技法を使ってもらいました。

工程② 糊抜き・精練 — まず「洗う」
次は染色屋さん。大きな洗濯機のような機械でタオルを洗います。なぜ洗うのかというと、織るときに糸が機械に詰まったり切れたりしないよう、糸に油分が付けられているから。その油を落とすための工程です。この「洗い」によってタオルの風合いも大きく変わるそうで、機械で50分ほど乾燥させます。

工程③ プリント — 色の調合はコンピュータ管理
続いてプリント屋さん。かつては職人さんが手でメモを取りながら色を調合していたそうですが、今はすべて機械化・データ管理。だからこそ色が正確に再現できます。印刷機には一枚一枚ていねいにタオルを貼り、エアーでゴミを吹き飛ばしながらプリント。終わるとまた一枚ずつ乾燥機へ運びます。

工程④ 縫製 — 一枚ずつ「ミミ」を縫う
最後は縫製です。職人さんたちがせっせとタオルのミミ(端)を縫っていきます。一部はオート化されていますが、基本は一枚ずつていねいに仕上げられています。
すべての工程を見て「自信を持って売れる」と思えた
たくさんの人の手を介して、はじめて一枚のタオルが仕上がる。すべての製造現場を実際に見て、安心して、そして自信を持ってお届けできると感じました。まずはタオルハンカチからのスタートですが、今後アイテムを少しずつ増やしていく予定です。
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カテゴリ : 産地・ものづくり